2024年12月から初収穫までの軌跡
2022年に誕生した私たち「小林農房」にとって、2026年は特別な一年となりました!
長年お米を育ててきた田んぼの一角で、「ぶどう栽培」という未知の挑戦を始め、ついに『初収穫』を迎えたからです。
2024年12月に苗木を植えてから、寒い日も暑い日も雨の日も、ぶどうの木と向き合い試行錯誤をしながら日々過ごしてきました。
そして2026年の夏、努力が実を結び、『初収穫』という忘れられない瞬間を迎えました。
この初収穫は、私たちにとって単なる作業ではなく、夢が形になり動き出す大きな節目でした。
この記事では、その記念すべきぶどう栽培の初収穫記録をご紹介します。
※これまでの軌跡は、こちらのリンクからご覧ください。
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(1) ~小林農房的ぶどうの育て方~
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(2) ~圃場整備~
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(3) ~ぶどうの棚を製作する①~
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(3) ~ぶどうの棚を製作する②~
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(4) ~ぶどうの苗木を植える~
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(5) ~水圧式で井戸を掘る②~
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(6) ~2025ぶどうの成長記録~
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(7) ~防除・摘粒・ジベ処理~
7・8月のぶどう栽培のリアル
2年目の木はまだ成長の途中。
木の生育にエネルギーを集中させるため、今年は房の数を「約70房」にまで絞りました。
これで来年は600房、その翌年には1,000房の収穫が見込めます。

再来年の目標は1,000房・・・
今の14倍以上か……本当にできるかなぁ……。いや、やるけどね!
そんな独り言を漏らしながら、未来の1,000房を想像して気が引き締まる思いです。
7月初旬
7月初旬、ぶどうの実が少しずつふくらみ始める頃。
この時期のメインイベントは「袋かけ」。
一房ずつ丁寧に袋をかぶせ、「美味しく、大きく育ってね」と願いを込めながら作業しました。

7月中旬
梅雨が明けると同時に、雨よけのビニールを撤去。
袋の中で守られていたぶどうたちが、太陽の光を浴びて一気に色づき始めました。

特に早生品種の「あづましずく」は、袋の隙間から覗くと、まるで夜空のような「ミッドナイトパープル」に染まっていました。
一方でシャインマスカットは、透き通るような「翡翠色」を湛え、対照的な美しさを見せてくれます。

ぶどうの実が色づき、丸々と大きくなっていく様子をみるとこれまでの苦労がすべて報われるような、静かな感動が込み上げてきます。
しかし、この高揚感と共に、私たちは「農業の厳しさ」という現実を突きつけられることになります。
高温障害!!獣害!!!
猛暑の爪痕(高温障害)
近年の極端な猛暑は、ぶどうにとって過酷なものでした。
特に「クイーンニーナ」などの赤系品種は、強い日差しと高温に耐えきれず、大切に育ててきた粒が無惨にもしぼんでしまう「高温障害」に見舞われました。

昨日までみずみずしかった実が、茶色く元気を失っていく姿を見るのは、胸が締め付けられる思いでした。
収穫直前の略奪(獣害)
さらに追い打ちをかけたのは、野生動物たちでした。
収穫を数日後に控え、最も甘みが乗った瞬間、彼らはやってきました。
翌朝、畑に行くと、丹精込めて見守ってきた房が食い散らかされ、地面に散らばっている……。
獣害対策をしっかりとしていたはずなのに・・・

自然の豊かさと隣り合わせにある、その「容赦のなさ」に、ただ立ち尽くすしかありませんでした。
いざ!初収穫!!
様々な危機を乗り越え、ようやくの初収穫!!!
一番最初に収穫したのは、「あずましずく」です。
収穫するタイミングが難しく、待ちすぎるとブヨブヨな実になってしまいますし、早すぎると甘さが足りません。
ドキドキしながらハサミを入れて無事に収穫しました。
生まれたての赤ちゃんのように手のひらの上で輝いています。

驚きの美味しさと糖度「22.2度」

ぶどうを口に入れた瞬間、爽やかな香りとガツンとくる甘みが広がり、今までの苦労が報われたような気持ちになりました!
甘みがしっかり感じられたので、恐る恐るデジタル糖度計で測ってみると…なんと驚きの22.2度!
(ちなみに一般的なあずましずくは糖度17~19度と言われています。)

房の数を少なく絞ったことで、木が蓄えたエネルギーが一房一房にぎゅっと凝縮され、しっかりとした甘みが生まれました。

左の赤系が「竜宝」「藤稔」です。
どちらももう少し実が小粒ですが、しっかりと甘味があり美味しくできました。
そして、親戚や知人に配ったところ、「とっても美味しかったよ!」との声を頂きました!!
これまでぶどう畑づくりに関わってくださった方、優しく見守ってくださった方に感謝です!!
来年に向けて!
今回の「初収穫」は、私たちにとって最高に甘く、そしてちょっぴりほろ苦い経験となりました。
「形を整える」というプロの技術の難しさを痛感した一方で、しっかりと木を育て、房数を管理すれば、これほどまでに美味しい果実が実るという確信も得られました。
今回、木に無理をさせなかった分、来年はもっと力強く、より美しい房を実らせてくれるはずです

来年こそは、小林農房が胸を張って『どうぞ!』と言えるクオリティで、皆様にお届けします!!!
この悔しさと喜びを糧に、来年の夏さらに成長した小林農房のぶどうを、ぜひ楽しみにしていてください。
皆様、これからも私たちの挑戦を温かく応援していただけると嬉しいです!
来年は、絶対に食べていただけますように・・・・・

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