ぶどうの栽培には水がたくさんいるので、タンクに水を溜めて灌水していきます。
水がタンクに入った状態で日光が当たると、タンク内で藻が生し繁殖します。
少しでも藻の繁殖を防ぐために、タンクの周りを囲っていきます!

水タンクを囲うだけものですが、かわいらしい雰囲気を出すために、家のように鎧張りで仕上げていきます。
初めての鎧張り作業なので、うまくいくかは分かりませんが、何事も挑戦が大切です!
設計図
タンクを囲うことが目的なので、少々雨風が入ってくることは問題ないので、簡易的なものを設計しました。
とは、言っても見た目も大事なので、鎧張りをすることにしました。


PowerPointを使って設計図を作成しましたが、「水タンクの家」の製作を進める中で現場合わせで進めた部分も多々あります。
材料
- 赤松野縁(30×40×3985㎜)
- 杉野地板(12×180×2000㎜)
- ツーバイフォー材 8フィート(38×89×2438㎜)
- 針葉樹林合板(915×1820×12㎜)
- 羽子板付沓石 240型(200×200×240㎜)
- カラールーフ
【赤松野縁】
杉野地板を張るための桟になります。安価で長い材があるのがあり難い!
【杉野地板】今回は、鎧張りをするということで、杉野地板を大量購入しました。
杉野地板は、乾燥や仕上げがされていない材なので、軽くサンダーで磨きました。
【2×4材】今回は柱にツーバイフォー材を使いました。
杉や檜などの柱材も検討しましたが、コスト面を考えてツーバイフォー材を選びました。
【針葉樹林合板】針葉樹林合板は屋根に使用します。
【羽子板付沓石】沓石の上に柱を配置します。今回は7個の沓石を配置しました。
【カラールーフ】カラールーフは屋根の針葉樹林合板の上に貼りました。雨の侵入を防いでくれる防水シートになります。
作業
材料が準備できたら、とにかく作業あるのみです!
試行錯誤を繰り返しながら作業をすすめていきました。
材料のカット
まずは、材料をカットしていきます。
圃場での加工を最小限にしたいので、作業場で木材のカットを行いました。
外壁に使用する【杉野地板】は大量の材料を切る必要があったので、クランプを使って材料を固定し、電動ノコギリで切っていきました。

「材料」のところでも書きましたが、【杉野地板】は乾燥や仕上げがされていない材料になります。
軽く全体にサンダーをかけて、ささくれが手に刺さらない程度に磨きました。

防腐剤塗料を塗っていきます。かなりたくさんの板があったので、時間がかなりかかりました。


現場で組み立て
現場での組み立てを行ったのが2・3月ということで、雪が降り積もる中での作業になりました。
圃場なので、地面がぬかるんでおり、作業が思うようにいかず大変でした。
特に沓石を水平にするのが難しかったです。
- 沓石を埋める穴を掘る
- 穴に砂利をいれる
- 沓石を置く
- 柱を立てる
- 柱と柱の間に枠をはめる
- ※防草シートを敷き、コンクリートブロックを置き、その上に水タンクを設置する
- 屋根の梁をつける
- 屋根を張る
- 鎧張りをする
沓石を配置する・柱を立てる・梁をつける
沓石設置のポイントは2つ
- 沈下防止の砂利敷き
- 水平とレベルの確保
冬場の圃場は、大変ぬかるんでおり、こうした作業を行うには適していません。
沓石を入れる穴を掘っておいたら、そこに水が溜まるなど、設置に苦労をしました。
水平を出すと同時に、柱の垂直も意識して設置をしました。

柱と横桟などが入りました。

水のタンクを設置します。

タンクの下にはコンクリートブロックを敷いています。

水のタンク2つが、無事に柱の間に収まりました。
また、屋根を取り付ける梁も取り付けました。
いよいよ壁や屋根をつけていきます。
鎧張りにチャレンジ!
鎧張りは、板材を重ねて、斜めに張っていく工法で、防水性に優れた張り方になります。
材料は一般的に杉材を使います。
板材は下から順に重ねて張ります。
桟がある部分にビスをうちます。
板を重ねて張っていくので、ビスは見えなくなりました。


ここでポイント!!
板の表裏に注意が必要です。
板の「木表」を外側にして張ることで、経年による反りを防ぐことができるそうです。

扉を設置しました!
写真をよく見ると分かると思いますが、扉の右上の部分に隙間が空いています。
蝶番をつける時に、下を浮かして取り付けたのですが、重力に負けてしまいました。
扉を閉めると少し、ひかかりができてしまいました。

屋根を張りました!
針葉樹林合板を張り。
その上に「カラールーフ」を貼りました。

屋根材には、余った杉野地板を重ねて張りました。



かなり良い雰囲気のタンクのお家が完成しました!
これで、水をタンクに溜めることができます。
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