田んぼでぶどうを栽培してみる(5) ~水圧式で井戸を掘る①~

農業BLOG

ぶどうを育てるためにはたくさんの水が要ります。
特に、夏の時期にはたくさんの水が必要となります。

水はけのよい「真砂土」の入ったルートラップポットを使って、根域制限栽培でぶどうを育てるので、頻繁に水やりをする必要があります。

圃場なので、夏場は揚水もありますが、冬場は止まっているので使えません。
そこで!小林農房は浅井戸を掘ります!!!

今回は、浅井戸を自分たちの手で掘っていきます!
やり方は水圧式が一番手っ取り早そうなので、水圧式を試してみます。
うまくいくかどうかは分かりませんんが、挑戦あるのみです!

この画像で水圧式の井戸掘りのイメージがつかんでもらえると思います。

川から、エンジン式ポンプで水を汲み上げ、VP25の塩ビパイプで水を地下に送っていきます。

地下からは、VU100の塩ビパイプの中を、送り込んだ水と一緒に泥や砂などが上がってきます。

ある程度、泥や砂を上げることができたら、「かけや」でVU100の塩ビパイプを打ち込んでいきます。

井戸を掘る場所は、圃場の西側の角を選択しました。
西側が琵琶湖に近いため、低くなっていることもあり、東側に掘るよりも多少浅くても水が出てくるのではないかと考えています。

ただ、本当に井戸を掘って水が出てくるかどうかは、運次第のところもあります。
掘ろうとしている場所の下に水があるかどうかを調べるために、人に聞いてみたり、ボーリング調査の結果を見たりするのが良さそうです。

周辺で井戸を使っている人がいるかどうかを確認したり、この土地に詳しい人に聞いてみると、何となく水が出るかどうかが分かります。

圃場の東側では、8mの浅井戸がある家があります。また、西側の畑でも8mの浅井戸を使っておられるということでした。

一番良いのは、ボーリング調査を行った上で水が多く流れている層があるかどうか調べるのがベストです。

しかし、ボーリング調査を行うにも費用がかかります。

そこで、近くで家を建てた人がいれば、その家を建てる際にボーリング調査をしている可能性があります。ボーリング調査の結果を聞くことによって、どれぐらい掘れば水が出てくるかの目安を知ることができます。

「段取り9割」という言葉がありますが、良い準備をすることで、作業を安全かつ効率よく進めることができます。

今回は水圧式ということで「エンジン式ポンプ」と「塩ビパイプ」がメインの道具になります。

知り合いの農家の方に、エンジン式のポンプを借りることができました。

水圧式で井戸を掘る場合、水圧が大事になります。水圧が強ければ強いほど、土砂を取り除く力が上がり、掘れるスピードが早くなります。

道を挟んだところにある川から、水を取ります。


メインの管はVU100×2mをつなげていきます。



井戸を掘る時に水を送るためや、井戸を掘り終わった後に水を汲み上げるための塩ビパイプはVP25×2mをつないでいきます。

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こちらは、ソケットを使って継いでいきます。ソケットを使うことで、伸ばしたり、短くしたり、先端パーツを取り替えたりすることができます。

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塩ビパイプ用の接着剤も必須アイテムです。


他にも、「脚立」や「かけや」などがいります。

あと、100㎜の塩ビパイプをかけやで打つときには、ビニールの板をパイプの上に置いて、パイプが割れないようにしました。



先ほども書きましたが、最終的に直径100㎜の塩ビパイプの中に水が溜まり、25mmの塩ビパイプを使って水を汲み上げる井戸を目指しています。

そのため、塩ビパイプの底の部分1mほどに取水するための穴を開ける必要があります。
インパクトドライバーで、等間隔に4㎜の穴を開けました。

水圧式なので、水圧があればどんどん掘れていきますが、掘り進める中で硬い粘土層に当たることも考えられます。
その時のために、塩ビパイプの先を加工しておくことで様々な状況に対処することができると考えました。

塩ビパイプの先を加工し、4種類の掘削器具をつくりました。

初号機

初号機は下に掘削するのに適した形に加工しました。
塩ビパイプの継手の先端を電動のこぎりでジグザグにカットしました。
これで、穴の奥をつつくことができ、硬い部分も下に掘り進めることができます。

弐号機

塩ビパイプの周りに、金属をつけました。
水圧や水量で下方向の土をどけながら、塩ビパイプを穴の横の土に擦り付けることで、金属部分で土を削ることができます。
100φの塩ビパイプを下げやすくなっていきます。

参号機

塩ビパイプのキャップに横穴をあけて、水が横に出るようにしました。
弐号機と同様、穴の横の土を削ることが目的です。
横の土が無くなることで、100φの塩ビパイプが下がりやすくなります。

肆号機

塩ビの先には初号機を取り付け、塩ビパイプとの間に1ℓの炭酸水のペットボトルを加工したものを取り付けました。
水圧で舞い上がった小石がペットボトルの中に溜まっていきます。

今回は、準備までをアップします。
次回は、いよいよ井戸掘りです。
うまく水が出てくるか不安ですが、なんでもやってみることがモットーの小林農房は前に進んでいきます!!

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