ようやくぶどう棚が完成したので、次はぶどうの苗木を植えます。
ぶどうの苗木は「有限会社 菊地園芸」さんで購入しました。
菊地園芸さんは、様々な果樹苗木を育てて販売されています。
小林農房的ぶどうの育て方
田んぼで「ぶどう」を栽培してみる(1) ~小林農房的ぶどうの育て方~ | 小林農房
上記の記事で詳細を書いていますが・・
湿気の多い田んぼでぶどうを育てるために、「ぶどう棚」と「根域制限栽培」が必要だと考えています。
根域制限栽培
根域制限栽培は、ぶどうの根の広がりを物理的に制限することで、樹の成長や果実の品質をコントロールする栽培方法です。
「田んぼ」という水はけの悪い場所でぶどう栽培を行うと、根腐れや病気のリスクがあります。
そこで、地面に「ルートラップシート」を敷き、その上に「ルートラップポット」を置き、「真砂土」と「培土」と「有機石灰」と「ヨウリン」を入れて、ぶどうの苗木を植えます。
ルートラップポットを使った根域制限栽培では、自分で土を調合できるので、水はけのよい土壌を作りだすことができます。
また、ポットに入れることで根の広がりが制限でき、樹のサイズをコントロールしやすくなります。そのため、枝の剪定や収穫がしやすいサイズを保つことができます。
また、植え付けてから2年目で収穫が見込めます。
ただ、地面に植わっていないので、水分管理が重要になってきます。
ルートラップポットを使った根域制限栽培でぶどうの樹を枯らしてしまったとう話を聞きます。
自動灌水システムをしっかりと構築する必要があります。
ぶどうの苗木を植える時期
ぶどうの苗木を植える最適な時期は、一般的には春と秋です。
具体的には、春は3月から4月ごろ、秋は10月から11月頃が適しています。
これらの時期は、気温が適度であり、苗木が根を張りやすい環境が整っています。
春に植える場合は、冬の寒さが和らぎ、土壌が温まり始める時期が良いです。
また、秋に植える場合は、夏の暑さが収まり、冬の寒さが本格化する前に植えることが重要です。
植栽計画
ぶどうの根域制限栽培を行うにあたり、YouTubeで栽培経験のある農家さんの動画を視聴したり、専門書を読んだりして、土の量や枝の生育量を検討し、小林農房的の栽培計画を立てました。
植えるぶどうの品種
小林農房では、7種類のぶどうの栽培にチャレンジします。
育てるのが難しい品種もありますが、試行錯誤をしながら育てていきます。
植える品種は以下の7種類です。
- シャインマスカット(大粒で皮ごと食べられ、糖度が高くとっても甘い品種)
- あずましずく(大粒で果汁が多く、爽やかな香りが特徴で、皮ごと食べられる)
- 竜宝(大粒で濃厚な甘みと酸味のバランスがよい。)
- 藤稔(巨峰系の大粒なぶどうで、甘みが強くジューシーな味わい。)
- BKシードレス(高糖度で酸味が少なく、巨峰の香りがする)
- クイーンニーナ(大粒で甘みが強く、皮ごと食べられる)
- マイハート(真っ赤なハート型、甘くて食べやすい)
無事にぶどうが育った際には、食べ比べをして、お好みの品種を見つけてみてください。
植える間隔
ぶどうの根の広がりを物理的に制限する根域制限栽培は、根の成長を抑えることで、樹の成長も抑制することができます。
200ℓのルートラップポットを使用する場合は、左右にそれぞれ3m50㎝ほど枝を伸ばします。
土の量
一つのルートラップポットにつき、200ℓの土を入れます。
- 真砂土…60ℓ(18㎏×4袋)
- 培 土…140ℓ(20㎏×7袋)
ぶどうの苗木の植え方
- 前日に苗木を水に浸ける
- ルートラップポットに真砂土を60ℓ(18㎏×4袋)を入れる
- ルートラップポットに培土を60ℓ(20kg×3袋)を入れる
- 有機石灰(200g)とヨウリン(100g)を入れて、培土と混ぜ合わせる
- ルートラップポットの中の土を山型にする
- 苗木の長い根を切り、根をほぐして絡まりをなくす
- 苗木の根を広げて土の上に置く
- ルートラップポットに培土を80ℓ(20㎏×4袋)を入れて、土を押さえる
- ルートラップポットの上に藁を敷く
ぶどうの苗木を植える際には、根をしっかりと広げて植え、十分な水やりを行うことが大切です。これにより、苗木が健康に成長し、将来的に美味しいぶどうを収穫することができます。
2024年内にぶどうの苗木を植えることができました。春に向けてぶどうがしっりと根付き、枝が伸びていくことを願っています。
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