扉づくり
いよいよ扉づくりです。タイトルにもあるように、元々あったレールや滑車を再利用するので、吊下げ式になります。また、戸袋がないので、折りたたみ式にして、開口部のが目一杯使えるようにします。
設計図
デザインのポイントは「和風」です。農器具庫の横にある蔵や正面にある母屋の雰囲気を大事にしました。
扉の強度を出すために、横桟を間に2本入れ、さらに板を挟んで扉の強度を出します。
折りたたみ式ということで、4枚の扉をつくり、2枚ずつ折りたためるようにします。
なので、1番目と2番目の間、3番目と4番目の間にそれぞれ蝶番をつけ連結させます。
材料カット
主にツーバイフォー材を使用しますが、材料のカットは、ホームセンターのカットサービスを利用しました。お店や店員さんの技術にもよりますが、長さが揃った材料になります。
しかし、今回は長さに微妙なばらつきがありました。ツーバイフォー材でしかも長尺な材料だったので、反りあったりするのが原因なのかな?
罫書き
冬に外での作業は寒いので、室内で罫書きしました。
同じ材料は、並べて一度に罫書きをしました。
地味な作業でもありますし、同じ作業を繰り返すのは根気がいりますが、正確に罫書きをしておくことで、精度の高いものが出来上がります。
ほぞ切り
材料を組むためにほぞ切りをします。
のこぎりや電動丸鋸などを使うのが良いのかもしれませんが、今回はトリマーを使って、削り出していきます。
今回はほぞの厚みが15mmになるようにしました。
トリマーは本当に便利で、いろいろな加工に使えます。
DIYをする際の必須アイテムと言っても過言ではありません。
ほぞ穴
ほぞ穴をあけるのに、普通ならノミを使いますが、持っているノミの切れ味が非常に悪い状況です。手作業でやるとなかなか終わらないし、きれいに仕上がらないと思ったので、今回はドリルを使うことにしました。
ほぞ切りようの電動ドリルの先端もありますが、お値段がぼちぼちするので、今回は購入を見合わせました。
今回は、直径15mmのドリルで穴をあけて、それをノミでつなげて、整えていきました。
溝切
ポリカーボネート中空ボードを入れるための溝をトリマーでつけてきます。
ポリカーボネート中空ボードは、段ボールのような構造になっています。板厚が5mmほどあり、中骨で強度を出しています。軽い!強い!長持ち!の三拍子揃った板材です。
また、難燃性で紫外線にも強い素材なので、外で使っても大丈夫です。
組み立て
材料の準備が終われば、組み立てをしていきます。
ほぞの精度が低いので、うまく組合いません。
組み立てに時間がかかりましたが、ノミなどで微調整をしながら強引に打ち込んでいきました。
しかし、入りにくいということは、抜けにくいということです。
なので結果オーライです。
ダボで留める
念のため、縦桟と横桟が組合っている箇所に、穴を開けて、そこにダボを通して固定しました。
これで横桟が抜けることはないでしょう。
かなり頑丈な枠ができました。
格子を入れる
枠の中に、格子を入れます。
格子を入れることで、ポリカーボネート中空ボードが落ちなくなります。また、求めていた「和」の雰囲気が出てきます。
格子を入れるために溝を彫っておいたのでそこにはめ込んでいきました。
塗装
塗装は「キシラデコール」を使用しました。
キシラデコールは、日光や雨・害虫・カビなどの外敵から木材を長期間守ってくれます。数々の文化財や公共施設などに使われています。また、多彩なカラーバリエーションもあるので、好きな色を選ぶことができます。ムラもできにくいので、イメージ通りの仕上がりになります。
今回は、周りの雰囲気に馴染むように「パリサンダ」という色を選びました。
良い感じの味がでました!
今回は塗っていませんが、「キシラデコールカラレス」を下地に塗ると、着色ムラ防止などになり、さらに美しく仕上がるそうです。
ようやく、扉の枠が完成しました。
次回は、いよいよ設置作業になります。
思っていたよりも重量があるので、落ちないか心配ですが、みんなで協力して設置していきます。
農器具庫の扉を作成 ~吊下戸で折りたたみ式~ ① | 小林農房 (kobayashi-noubou-2022.com)
農器具庫の扉を作成 ~吊下戸で折りたたみ式~ ② | 小林農房 (kobayashi-noubou-2022.com)
農器具庫の扉を作成 ~吊下戸で折りたたみ式~ ③ | 小林農房 (kobayashi-noubou-2022.com)
農器具庫の扉を作成 ~吊下戸で折りたたみ式~ ④ 完結編 | 小林農房 (kobayashi-noubou-2022.com)
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