2023年のお米作りが本格的に始まります。
4月1日は「土入れ」をしました。
この土入れをすると、春が来たななぁと感じるようになってきました。
「土入れ」は「床土入れ」とも言われており、種もみを蒔く準備として苗箱に土を入れる作業のことを言います。
今年は、苗箱を472箱(コシヒカリ432箱・滋賀羽二重40箱)作ります。
472箱って?ピンとこないかもしれませんが、作り終えた状態はこんな感じです。
かなりの重量になりますが、頑張って作っていきます!!
土づくり
まずは、土づくりから・・・
小林農房では、
● 田土・・・田んぼから取ってきた土
● 買い土・・育苗培土びわこ1号
● 燻炭・・・籾殻を蒸し焼きにして炭化させたもの
を秘伝?の比率で混ぜます。
この混ぜる作業がとっても大変で、スコップを使って2人1組で混ぜていきます。大変な重労働なので、後半は腰が悲鳴を上げていました。
そんな状況を打破すべく、今年から投入されたのが、株式会社ホクエツさんが販売されている「まぜ太くん」です。この「まぜ太くん」は、土や肥料などを天地撹拌混合でしっかりと混ぜ合わせてくれる優れものです。
この「まぜ太」くんの導入によって、各段に作業効率が上がり、腰への負担が大幅に減りました。
作業時間は、導入前が7時間ほどかかっており、ほぼ1日作業。
導入後は5時間ほどになり、約2時間ほど短縮でき、半日仕事になりました。
苗箱に土を入れる
できた土を苗箱の中に入れていきます。
機械を使って、きれいに入れておられる農家さんもいますが、小林農房では手作業で箱に入れていきます。
人海戦術とはまさにこのことで、人手の多さがものを言います。
親子3代のパワーを集結させて一気にやっていきます。
苗箱の底には、「カルネッコ」が敷かれています。
カルネッコを敷いておくことで、根が横に伸びて、箱から苗を簡単に取り出すことができるようになります。新聞紙などを使っておられる農家さんもあります。
箱の中に土を入れ、ならし板で平らに整えていきます。
箱の隅の方まで土を均等に入れる必要があるので、少しコツが必要です。
このならし板は全て手作りです。誰かの小学校時代の版画の板が使われたりしています(笑)
かけ土をつくる
最後に「かけ土」をつくります。
「かけ土」は、種まきの時に使うもので、床土の上に種をまき、その上からかける土のことを言います。
機械に通して使うので、機会が目詰まりしないように、小石や大きな土の塊などを取り除いておく必要があります。
そこで、写真のように粗目のふるいにかけるのですが、その際には凄い砂塵が上がります。
もちろんこのふるいも手作りです。
このかけ土を40袋分作って、本日の作業が終了です。
次回は「種まき」の様子をお伝えしたいと思います。
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